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さて、これから相続放棄のご説明をいたします。

ご覧になって、手続きについてもっと知りたいという方、相談してみたい方、お問い合わせフォームからか、0942-32-0020 へお電話でご予約ください。

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相続放棄とは

亡くなった方(被相続人)の遺産にプラスの財産があったとしてもマイナスの財産のほうが多いときは、家庭裁判所で相続放棄の手続きをすることで、相続権を辞退することができます。

相続放棄で重要なのは、

相続が開始したことを知ったときから3か月以内に家庭裁判所で手続きする

ということです。

相続財産が多く、3か月で調査が終わりそうもなく、相続放棄をするか否かの判断ができない場合は、準備期間(法律用語では、「熟慮期間」といいます)を延長する手続きもできます。

 

  • 相続財産が全くないと信じていたので、相続の手続きしないでいたら、被相続人が亡くなってから3か月を過ぎてから多額の借金が判明した
  • 両親が離婚し、長年会っていなかった親の死亡を、債権者からの督促状で知った

というような特別の事情がある場合は、被相続人が亡くなってから3か月以上経過して申し立てた相続放棄が認められるケースもあります。

これまでにも当事務所で、3か月経過後の相続放棄を何度も手続きをサポートさせていただいております。あきらめずに、まずはお早めにご相談ください。

相続放棄は原則3か月という期限(被相続人が死亡してから3か月ではなく、自己のために相続の開始があったことを知った時から3か月以内)があります。

急いでしなければなりませんし、手続きをするチャンスは1回きりです。

専門家にご相談されることをオススメいたします。

 

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家庭裁判所での手続きが必要!

相続放棄は被相続人の最後の住所地を管轄する家庭裁判所で手続きをしなければ、法的な効力がありません。

 

事実上の相続放棄として、

  • 相続人の間で遺産分割協議をして、遺産を何ももらわなかった
  • 被相続人から、生前に多額の贈与(特別受益)があることを理由に、相続分のない旨の証明書を交付した

といったことが行われることがあります。

 

遺産分割協議で何も相続しなかった相続人は、何ももらわなかったのだから、当然に借金などマイナスの財産も引き継いていないと考えるかもしれません。

しかし、家庭裁判所で相続放棄の手続きをとった場合と違って、事実上の相続放棄は、

遺産分割協議で遺産をまったく引き継がなかったとしても、債権者に対しては、法定相続分の割合により、借金などの債務を負担する

ことになりますので、ご注意ください。

だから、プラスの財産だけでなく、マイナスの財産も相続したくない場合は、家庭裁判所での相続放棄の手続きを期間内にしましょう。

 

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相続放棄をした後は取り消せません!

相続放棄の手続きが終わった後、多額のプラスの財産が見つかったので、やっぱり相続したいから、相続放棄を取りやめにしたいと思っても、相続放棄を取り消すことはできません。

 

 

ですので、相続放棄をするかどうかは、3か月という短い期間内ではありますが、被相続人の遺産をじゅうぶんに調査してから判断してください。

なお、申し立てた後、考え直して相続しようと思われたら、裁判所が受理するまでは申立てを取り下げることはできます。

 

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相続放棄すると、次順位の相続人に相続権が移ります!

『サザエさん』の家族を例にご説明します。

サザエがたくさんの借金を残したまま亡くなった後、夫のマスオと子のタラオが「相続放棄」 の手続きをしたとしましょう。

 

 

これでは、サザエの相続・借金は、これにて一件落着ということにはなりません。

マスオとタラオは、サザエの借金を返さなくてもよくなりましたが、
相続権は第2順位、つまり親である波平とフネに移ります

 

今度は、波平とフネは、それから3か月以内に相続するか、相続放棄をするかを決めなければなりません。

そして、波平とフネも相続放棄をしたら、今度は第3順位の兄弟姉妹、つまりカツオとワカメに相続権が移ります。

誰が相続人になるのか?について、詳しいことはコチラ

相続の基礎知識

だから、相続放棄をしたあとは、次の順位の相続人に相続放棄したことを伝えるとよいでしょう。

 

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相続財産の一部のみの放棄はできません!

「実家の土地と建物は相続したいけど、田んぼや山林は放棄したい」

というように、遺産の一部のみの相続放棄はできません。

すべてを相続するか、すべてを放棄するかのいずれかです。

 

相続人が相続によって得た財産の限度で被相続人の債務の負担を受け継ぐ「限定承認」という方法もあります。

これも相続放棄と同様、家庭裁判所での手続きが必要で、かなり厳格な手続きです。

※相続土地国庫帰属制度が、令和5年4月27日にスタートしました。

相続、相続人に対する遺贈により取得した土地を手放し、国庫に帰属させることができる制度です。

この制度を利用できる土地にはいろいろと要件があり、また、10年分の土地管理費相当額の負担金の納付が必要になります。

 

相続放棄の手続きのながれ

あなたが、亡くなった方(被相続人)の相続人にあたることを知ったら、

1.財産の調査

「Aさん(被相続人)が亡くなったこと」と「自分がAさんの相続人になったこと」を知ったときから3か月以内に、Aさんの遺産を相続するかしないかを検討します。

判断するためには、早急にAさんのプラスの財産とマイナスの財産を調べる必要があります。

2.相続放棄の申し立て

マイナスの財産が多く、相続したくない(相続放棄をしたい)と考えたら、被相続人の最後の住所地の家庭裁判所相続放棄の申立てをします。

注意点
申し立てる相続人の住所地の家庭裁判所ではありません。

 

申し立てる家庭裁判所が関東や関西などの場合でも、書類は郵送で申し立てできますので、福岡県久留米市の当事務所でも問題なく対応できます。

【申し立てに必要なもの】

  • 申述書
    →事情をお聞きして、当事務所で作成します

  • 被相続人の住民票除票または戸籍の附票
  • 相続放棄をする方の戸籍謄本
  • 被相続人の死亡の記載のある戸籍(除籍、改製原戸籍)謄本
    (放棄する方が代襲相続人や第2順位以降の相続人の場合、それを示す戸籍謄本など)
    申立に必要な戸籍は、当事務所でお取り寄せすることも可能です

    司法書士が手続きに必要な戸籍を取り寄せします

  • 収入印紙 800円分
  • 連絡用の郵便切手…裁判所によって異なります

    相続放棄申立時の予納郵券

  • 他の相続人や弁護士からの手紙で相続のことを知ったり、債権者からの督促状などで被相続人の死亡を知ったりした方は、その手紙なども証拠として家庭裁判所に提出することもあります

 

※戸籍の取り寄せは、本籍地が遠方だと郵送で申請することになるので手間がかかります。当事務所が代わりに手配することもできますので、お気軽にお申し付け下さい。

3.裁判所からの照会に回答

家庭裁判所に相続放棄を申し立ててしばらくすると、通常、裁判所から書面で相続放棄についての問い合わせがあります。

基本的には、申立書で述べたことの再確認ですが、3か月経過後の申立ての場合は、事情をくわしく尋ねられることが多いです。

 

当事務所にご依頼いただきましたら、裁判所からの照会書に対して、どのように回答したらよいかのアドバイスをいたしますので、ご安心ください。

※家裁からの書面での照会がないこともあります。

相続放棄申立後の家裁からの照会

※申述書に実印を押して、その印鑑証明書を添付して相続放棄を申し立てたら、照会書による確認がない取り扱いの家庭裁判所もあるそうです。

4.家庭裁判所が相続放棄の申立てを受理

裁判所から申立てが受理されたときは、相続放棄申述受理通知書が交付されます。

相続放棄をした後の手続きによっては、相続放棄申述受理証明書が必要なケースもあります。

その場合は、当事務所で手続きいたしますので、お申し付けください。

5.相続放棄の手続き終了!

相続放棄の申述が認められますと、被相続人の相続に関しては、初めから相続人にならなかったものとして扱われます。

相続放棄をした方に子どもがいる場合でも、その子が相続することはありません。

 

被相続人の借金につき、債権者から督促状が届いている場合には、「相続放棄申述受理通知書」など裁判所からの文書をコピーしたものを債権者に送っておくとよいでしょう。

 

おちいし司法書士事務所では、申立書の作成だけでなく、必要となる戸籍類の取り寄せ代行、裁判所からの照会に対する回答の仕方のアドバイスもいたします。

 

相続放棄の手続き費用

相続開始から3か月以内か、3か月を経過しているかで手続き報酬が異なります。

申し立てに必要な戸籍関係もお申し付けいただければ、当事務所でお取り寄せいたします。

 

(1)司法書士報酬 -令和7年4月現在-

おちいし司法書士事務所での相続放棄の手続き費用は44,000円です。

ただし、相続発生から3か月以上経過している場合、77,000円

手続きに必要な戸籍の取得代行については、1通あたり2,200円の取得代行報酬をいただきます。

 

(2)実費

  • 収入印紙 800円
  • 予納郵便切手(申立の際、裁判所に収める切手)
    裁判所によって異なります。

相続放棄申立時の予納郵券

  • 当事務所で戸籍を手配する場合は、戸籍取得費用、切手代、レターパック代
  • 当事務所とお客さまとの連絡にかかるレターパック代

 

お問い合わせ・ご相談予約

相続放棄のことでわからないことなどがございましたら、お電話(0942-32-0020)かお問合せフォームからご連絡ください。

 

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相続放棄に関するブログ記事

 

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投稿者プロフィール

落石 憲是
落石 憲是司法書士
おちいし司法書士事務所の代表の落石憲是です。代表と言っても、司法書士ひとりの事務所です。ホームページはすべて私自身で書いています。

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