旧土地台帳の閲覧
公共事業がらみで、登記簿に表題部所有者の氏名しか載っていない人の財産管理人(不在者の財産管理人)に選任されたとき。
登記簿の表題部に、表題部所有者の氏名しか載っていないので、不在者に関する何らかの手がかりはないかと、旧土地台帳を閲覧をしてみました。
閲覧申請書に、その物件の所在地を書いて、
□閉鎖登記簿の閲覧の横に「旧土地台帳」と書いて申請。
少し待つと、旧土地台帳の簿冊1冊を手渡されました。
閲覧申請した物件には、登記簿と同様、不在者の氏名のみしか記載がなく手がかりなし。
パラパラと他の物件を見ていると、不在者の名前を発見しました。
事由欄に「保存」とあったので、閉鎖登記簿謄本を請求したのですが、その謄本には下の写真の3行目の人の保存登記が入っていて、結局手がかりにはなりませんでした。
はじめて旧土地台帳を手にしましたが、和紙(中には、手すき和紙のようなページもありました)に手書きされてあり、歴史を感じました。
ちなみに、旧土地台帳の閲覧も謄本請求も、無料です。不動産登記法に規定がないものだからのようです。
なお、
旧土地台帳の記載として、
「住所の欄が空白となっているのは、税務署の事務の取扱い上、同じ地番区域、あるいは管轄税務署内であれば記載を省略していたことによるものである。」(増補版 土地台帳の沿革と読み方P103)
ということですので、住所が書いてある人とかかれていない人がいるのが上の写真でもわかります。
不在者には土地台帳にも住所の記載はありませんでしたので、この近辺にお住まいだったのでしょう。
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