「地面師」のことは、書籍から情報収集しています

以前、「地面師による売主のなりすましと本人確認」という記事を書きましたが、その後、積水ハウスの地面師事件が報道され、お客さまの本人確認をさせていただく際、ネタにさせていただいています。

 

 

報道で、多くの方に浸透したであろう「地面師」ですが、最近、関連本が続々と出てきています。

私もそれらを読んで、背筋を凍らせながら(笑)、勉強しています。

 

「地面師 他人の土地を売り飛ばす闇の詐欺集団」森 功

積水ハウスの事件だけでなく、アパホテルの事件など、生の事件のウラ側を詳細に知ることができます。

事件に関わった司法書士が対応している場面が気になって読み進めました。

 

週刊東洋経済2019年10/19号

※2019年10月15に追記

スペシャルリポート『積水ハウス地面師事件 「封印された報告書」の全貌 取引を承認した役員が経営を担う“怪”』で、積水ハウスサイドの内情が書かれています。

 

 

「地面師たち」新庄 耕

2019.12.23更新

決済の立会の場面における司法書士の本人確認。具体的に描かれていて、勉強になりました。

(私は、そこまで立ち入って聞き取りしてないなぁとか考えながら…)

 

地面師関連の本ではありませんが、新庄耕さんの本はこの本もおすすめです。

 

正直不動産4

この本は、ブログを書いている時点(H30.12.26)ではまだ発売されていませんので読めていませんが、内容紹介に次のように書かれています。

内容紹介
弱点を逆手に、永瀬が逆襲開始!!!

嘘が上手くつけないなら、
それを想定して営業すればいい!?
制御できない風に吹かれながら、
永瀬はタワマン復帰と課長昇進を目指す。
欠陥マンション、地面師、なんでも来いの永瀬が
正直営業で突き進む…!!
痛快! 不動産業界の闇を曝け出す皮肉喜劇!!!

電子書籍を予約しているので、発売が待ち遠しいです。

ちなみに、この「正直不動産」は、不動産の購入を検討している人には必読本と言っていいと思います。

対不動産屋さん対策本として。

 

地面師: 昭和ミステリールネサンス 

この本は、Amazonで地面師関連の本を検索して知ったのですが、先日、本屋に立ち寄った際、パラパラと立ち読みしました。(本屋さん、スイマセンm(_ _)m)

短編小説の一つが「地面師」の話だったのですが、これは最近の地面師事件関連ではなく、昔の地面師事件をもとに描かれたもののようでした。(著者の方は75年に急逝されたようですので。)

 

不動産詐欺取引~偽造権利証による立会登記事件報告~

これは、登記関連の専門雑誌「月刊登記情報」595号(2011年6月号)に掲載された論文ですが、神奈川県司法書士会所属の司法書士が、実際に偽造権利証を使った詐欺事件に遭遇し、見事に見破った事件記録です。

司法書士なら、ぜひ読んでおきたい論文ですね。

大地主なのに、相続登記の権利証に1筆の土地しか記載がないとか、申請書副本形式の権利証の文字の配置が不自然だとか、そこに記載された司法書士が実在したのかの確認だとか、司法書士として参考になります。

また、この論文で、権利証に押される法務局の登記済のスタンプが、時期によって異なっているということを知りました。

 

 

司法書士の専門家責任

 

この本は、地面師事件を直接書かれているわけではありませんが、司法書士が詐欺事件に遭遇したとき、本人確認義務違反などが裁判上どのように判断されるかがまとめてありますので、執務の参考書です。

著者も、有名な加藤新太郎先生。

先生のセミナーを一度、受講したことがあるんですが、オヤジギャグを連発されるんですよ。

 

司法書士の責任と懲戒

これも、タイトル通り、司法書士が訴えられた民事訴訟や懲戒事例をまとめてあって、執務の参考書です。

 

 

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落石 憲是
落石 憲是司法書士
おちいし司法書士事務所の代表の落石憲是です。代表と言っても、司法書士ひとりの事務所です。ホームページはすべて私自身で書いています。

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